牛乳石鹸のCMが話題になっていた事さえ知らなかった。『牛乳石鹸の販促CM』としては買いたくならないので効果が薄いと思うが、『現代で失われた父権・父の存在感・男の生きがい』みたいなジェンダーのノスタルジーを匂わせるCMの造りではある。
http://blogos.com/outline/241174/
父親の目がぼんやりうつろだからうつ病ではないかと引用記事にあるが、そういったアンニュイな焦点のぼけた目線が俳優の新井浩文氏の味みたいな所がある。しかし、家庭か会社かで何か悩みを引きずっていて覇気を失ったような目線にも確かに見える、このCMのメインキャストには余り向いていなかったのかも。
会社の行きがけにごみ捨てをして、子供の誕生日にケーキとプレゼントを買ってという父親の行動が、自発的なものではなく妻からの指示に従うどこか機械的・うつ的で不満げな行動である事に違和感が生じるのか。子の誕生日に帰ってこないので妻から電話があるが、急ぎの用事・会話もないのに、なぜ一言もなく完全無視なのか…
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35年住宅ローンが若手サラリーマンを破綻に追い込むの記事があったが、『人口減少・経済成長停滞・空き家率上昇』を考えれば、(移民導入がなければ)立地と品質の良い物件を除き『住宅の資産価値下落(売却しても残高が残る)』があるので、東京五輪後の住宅市場・日本経済を見て無理のない価格帯を買うのが無難だろう。
東京都心の強い需要のある物件は住宅価格はある程度維持できる可能性があるが、地方の少し引っ込んだ土地の中古物件などは、現在と比較すれば相当な格安価格で売りに出てくる可能性が高い。新築物件にこだわらず車で移動できるなら、地方の人口減少地域の物件はかなり安くなり一括でも買いやすいはず。
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0729/sgk_170729_7123868041.html
ただこういった記事に出てくる35年ローンは、『借入金5000万円』で地方ではまず有り得ない金額の物件で、東京でもかなり稼ぐ大企業か上級公務員に限定した話ですな。
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○子供は親を選んで産まれることはできないが、出産直後からネグレクトがあって日常素行も不良であれば、乳児院も外出許可には慎重な判断をすべきだった。それでも親権解除されなければ血縁上の親の権利は強い。
4歳長男に脳挫傷などの傷害容疑 両親を逮捕
小さな子供を殴ったり蹴ったり虐めたりできるかは『人間の気質・性格』に拠るが、男女関係も類似した人同士でカップリングしやすいので『児童虐待の歯止めになるべき母』が不在になりやすい問題もある。粗暴・弱者虐待・無思慮でありたくない自尊心を培えるかだが、一定の年齢になると負の気質・性格が固定されやすい。
児童相談所や乳児院から半ば強引に子供を引き取る動機づけが、『心を入れ替えて子供に愛情を持って育てたい』ならいいが『子供の数がいたほうが児童手当が増額される』などだったら目も当てられない。父親は刺青を入れて睨みつける自画像をアップしていたが、外に粋がるのではなく克己心を持って己自身を睨めるかである。
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帰宅恐怖症や家族間事件は極端な事例だが、男女は距離感が近すぎたり経済生活を共有すると『ある種の遠慮・愛想』がなくなりやすい傾向はある。男でも女でも『外(仕事・他人)の方が印象が良く見える』はざらだ…
なぜ夫は家に帰りたくないのか――「帰宅恐怖症」のメカニズムと対処法とは?
結婚のアイロニズムは、一番好きな人の最高の人間性・魅力・思いやりに浸れる機会のように見えて、人によっては『他人には見せないきつさ厳しさや見苦しい面』を容赦なく家族にだけは見せ、それ以前の異性的魅力に対する幻想が打ち砕かれやすい事だろう。逆に『良く見せなくて良い飾らない自分』を見せているとも言えるが。
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育児と介護のダブルケアの原因の一つは確かに晩婚化・晩産化だが、戦前戦後までの日本人の平均寿命は60歳前後で55歳退職でも余命が5歳前後しかなかったので『長期介護の問題』が発生しづらかった。
<晩産女性>親の介護と育児同時に 40~50代3人に1人
現代人は健康寿命も延びて65~70歳頃までは自立的生活が可能な人が過半だが、それでも70代以上になると『健康ではない医療・介護が必要な余命』が10年以上は残ることが多く、家族のマンパワーか施設介護の経済負担かのどちらかが必要になる。現代人から『自然な死』が失われ、救命後の延命治療の問題もある。
現代の核家族・サラリーマン世帯では特に『ダブルケア』はじめ『自立できない他人を物理的に世話する余力・心理状態』が乏しくなりやすい。過去の大家族のように余剰人員のバッファがないので『自分一人であれもこれもの負担・責任』は大きくなる。一人でなくても配偶者が手伝うくらいで、人員も時間も不足しがち。
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○終身雇用に近い職場にいて途中で辞めない労働意欲を維持しないと、過半は結婚・育児のコストを安定的に稼ぎ続けられない現実があり実家頼みも多い。稼げない自営業は半分趣味だが、だからこそ雇われる勤め人への再適応が壁になる。
60歳以上が子や孫の生活費を負担…“パラサイト破産”急増中
お金を増やすことだけを第一の目的にして他の全てを捨てて働ける人は資本主義では困窮しないという話を書いたが、結婚や出産・育児を選択して決断するなら自営業・自由業・趣味人に限らず『稼げなくなったら素早く稼げる仕事・お金第一にシフトする覚悟』がないと生活がいきづまる、それが嫌ならやめておくべきだろう。
そもそも論として、現代では大半の人は企業に雇われないと世帯をもって自立するだけのまともな金額は稼げない。自営の飲食業は波が激しくいったん右肩下がりの経営になると自力で挽回して再成長できる人は殆どいない。30年、40年と続けていける仕事でもない。親世代より子世代は平均して稼げなくなってはいるが。
一方、日本の金融資産の50%以上は60代以上の層が保有、20~30代はほとんど金融資産がなく、家庭があると毎月の給料がその月の生活費でほぼ消える家計簿になる余裕のない層が多い。もう一つは現代人はハングリー精神に根ざした労働意欲が昔の人(子供時代から貧乏に喘いでお金への渇望が強い)より弱まっている。
しかし何が何でも必要なお金を稼ぐというハングリー精神がないと、一定以上のお金が長期にかかる結婚・子育ての生活は成り立たず、『稼げなくても自営業を続ける選択』はジリ貧か最悪の結果になる恐れもある。親世代が十分な資産・ビジネスを持っていれば別だが、日本の世代別の所得・税負担率はジリ貧傾向にある。
昭和50年代頃までの最大の違いは実家が貧乏か中流か親が支配的か否かで、昭和中期までは貧しい田舎の農村漁村の出身者が多く父の家長権も強かったから、『お金が欲しい・都会で暮らしたい(田舎に何もない)・好きな人と結婚したい・親から自由になりたい』等のハングリー精神が激務型終身雇用に食い込む労働意欲を支えた。
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