「少子高齢化」タグアーカイブ

日本の少子化問題の本質はどこにあるのか?:移民政策とAI・ロボットの技術革新(イノベーション)

今の技術水準や労働需要の延長線上で未来を予測しても、科学技術や意識の変化は予測できない。労働人口不足というが幾ら子供を増やしても移民を入れても政府が働かせたい建築・介護等の仕事を希望する人が増える保障もない。

日本は移民政策が必要、労働力確保で中国に負ける可能性=河野担当相

最もクリティカルな問題は、少子化問題が解消して子供が増えれば、人手不足に喘いでいる介護・建築・一次産業等の労働に進んで従事してくれる人が増えるという予測自体が『非現実的・的外れ』という事である。

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介護離職問題の解決に向けた介護ポイント制度の提案:現代社会における介護・老後の相互扶助の仕組みづくり

厚労省は現在の家族構成・労働環境では難しくなっている『在宅介護』を推進し『施設介護』を削減しようとしているので、家族にフリーに動ける人員がいなければ『介護離職』は構造的に増える。

介護離職をしない・させないために、私たちができること

家族・地域社会を主体にした『地域包括支援のシステム』が、夫婦のみ世帯・単身世帯の増加や親子関係の希薄化(距離の遠さ)、地域社会の衰退で機能しづらくなり、配偶者や高齢の子しかいない世帯で『在宅介護』しようというのは難しい。親の経済基盤が弱いほど、有料の介護サービスは使えず介護離職が起こりやすい。

介護保険は『寝たきり・歩行困難(車椅子生活)』に対し『認知症・精神障害』の問題を過度に低く評価している。脳機能が大きく低下していても、身体が元気で動けるならまだ施設介護は必要ないという考え方なので、夜間徘徊や被害妄想、錯乱・興奮、排泄障害(弄便)などに付き合う高齢家族が限界まで追い詰められやすい。

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現代日本において『高齢者・赤ちゃん』を支える力を失う家族:『高齢・貧困・病気・災害』のリスク

高齢で身体障害の姉を、『自宅・財産・仕事』を失った自分がホームレスで放浪している弟が面倒を見る事はできないが、ギリギリの家族内介護は加齢・病気・失業・災害で脆くも崩壊してしまう。

歩行障害の姉、山林に遺棄=震災直後、容疑で63歳男逮捕―千葉県警

中年期までは家族内に社会的弱者が寄り集まっていても、何とか喧嘩・衝突はあっても相互扶助で乗り切っていくことができるが、60?70代以上で経済面だけではなく健康・体力面で衰えて日常生活も億劫になると、家族内だけで弱ってきた人の介護をし面倒を見るのは非常にシビアだ。困窮と疲労で精神的にも折れやすくなる。

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“高齢者の米離れ”から考えたこと:ごはんはおかずとの相性は抜群で腹持ちが良いのだが。

『高齢者の米離れ』のニュースがあったが、朝食でパンよりも米が多いのは世代別では『20代男女』だけというのは意外だった。中高年層は糖尿病・高血圧・肥満などで米(炭水化物)の摂取を抑えている人の影響もあるのだろうが、米は炊くまでにパンよりも手間がかかり、買って持ち帰るのが重たいというのもありそうだ。

パンも好きだが『腹持ち・後味の良さ・おかずとの組み合わせ』では米食に軍配が上がる。目玉焼き(生卵でも卵焼きでも)・焼き魚(鮭・鯖など)・納豆・海苔(佃煮)・漬物・明太子など、米食はあっさり食べられて満足感のある組み合わせが多いな。パンも美味い店の各種パンのバリエーションと味の良さはあるが。

力仕事や山歩きなどをする時には、パンよりも米のほうが体力・腕力がでやすい感じはある。店でステーキなどを頼む時にも、パンではなくライスにするが、パンは肉と一緒に組み合わせて食べる感じではなく、肉は肉、パンはパンと別個に感じてしまいやすい。

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逆走事故に占める認知症の高齢者の割合は約1割:運転技能・認知能力が落ちた高齢者の運転問題(免許返納問題)

『認知症』ではなくても、高齢になると程度の差はあっても『認知機能の低下』が起こる。運転技能の基礎には『目・耳・肌の知覚+前頭葉の判断力・思考力=認知』があり、運転技能と認知は密接不可分である。

認知症はたったの1割 「逆走事故」は健康な高齢者に多い?

日本の生活環境・高齢者のみの世帯・買い物や通院の事情を考えれば、地方の過疎地ほど『車のない生活』は成り立ちにくいが、できるだけ『病院や店舗への送迎サービス・移動販売車・通信販売(ネット販売)等の増加』によって、身体・認知の衰えた人が『免許証を返納しても生活に困らない環境』を整えていくべきなのだろう。

車の運転の特徴として、自分が誰かさえ分からなくなった(宣言的記憶が完全に障害された)重症認知症者でも、運転に必要な筋力・関節の稼動域など運動機能が維持されていれば、外見上は普通に運転できるという事である。

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64歳男がベビーカーの1歳男児殴る:超高齢化社会における高齢者のストレス・格差・不満

現在の64歳は特別な病気・障害がなければ『高齢者』と一括りできない体力があり、無力な弱ったお年寄りは少ない。健康・知性・経済・家族・人間性などあらゆる面の格差が開く世代でもあり、それまでの人生の不運やツケが蓄積してくるためにしんどい人は相当にしんどい。

ベビーカーの1歳男児殴る=暴行容疑で64歳男逮捕―有楽町駅地下通路・警視庁

超高齢化社会と健康年齢の延長によって『現役世代であればその暴力・犯罪を心配しなくても良い絶対的弱者の高齢者』は70代半ば以上くらいまで年齢が上昇、先の新幹線内での焼身自殺・殺人のように『高齢者の貧困・孤独・不遇』などから社会全体に対して不平不満を蓄えた層(良識・共感・自尊心が弱い層)も少なくない。

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