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なぜ洋式トイレばかりになり、和式トイレが衰退してなくなろうとしているのか?:現代人の視覚・嗅覚の潔癖症化

洋式トイレは座れて楽なのもあるが、排泄物が便器の外に漏れる事がまずなく、視覚的な不快感がない。和式トイレは一定の確率で便器や周辺が汚れやすく、公衆トイレだと汚した人が後片付けをせずに放置するマナー違反が多いので嫌がられる。

和式トイレが衰退した理由を専門家に聞いてみた

公園・駅で清掃管理が行き届いていなくて設備も古い和式トイレは、視覚的にも嗅覚的にも酷い惨状を呈していることが多い。よほど切羽詰ってないと使わない。現代人は潔癖性やビジュアリズムの影響を自然に受け、『視覚など五感を刺激する不潔感・不快感への耐性が一般に弱った。心理的だけでなく嘔吐反射も起こりやすい。

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ダウン症の人は9割が主観的に幸せを感じているという調査:知能・情報・自我と主観的幸福度の歪な相関

自意識がシンプルで物事を概念化・数量化して比較しないダウン症・知的障害の人の主観的幸福度は高い傾向がある。一般に『高度に抽象化された自他の認識・価値判断』で考えすぎる人は苦悩するもの。

ダウン症の人、9割が「毎日幸せ」 厚労省が当事者調査

『考えるな、感じろ』『シンプルに感覚・欲求の知足で生きろ(具体的な目前の目標・楽しみに集中)』は、確かに主観的幸福度を高めるテクニックだが、主観と客観がどうのという概念操作の思考そのものが『なかなか複雑な頭・自我(理屈好き)の持ち主の証』みたいなもので一朝一夕に思考と感覚をシフトできるものでもない。

生きる姿勢や頭の使い方を変えること自体はできないわけではないが、知識・情報・思考はある種の精神的ドラッグ、見える世界と概念を広げる快楽もある。主観的幸福の対価をある程度支払ってでもそれを齧りたい『禁断の果実』の面もあるから、苦悩を超えてサバイブできれば『分かる人だけ分かる境地・妙味』もあるだろう。

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ダニエル・カーネマンの行動経済学と幸せの理論:主観的幸福感・お金の相関、近代社会が見せるフォーカシング・イリュージョン

行動経済学者のダニエル・カーネマンはエイモス・トベルスキーと共に、人間は『利得』よりも『損失』に敏感に反応して、利得増加による快楽は損失拡大による苦痛よりも小さいことを『プロスペクト理論』によって明らかにしたことで知られる。プロスペクト理論は、人間の意思決定の基本原則が『損失回避(リスク回避)』の慎重さや現状維持にあることを示している。

利得も損失もその絶対値が小さいほうが『変化に対する敏感さ』が高まる。100万円の収入が300万円に増収する変化に対して、人はかなり大きな利得増加の快楽を感じるが、1100万円が1300万円に増収してもその快楽量は前者より小さくなってしまうということである。1億円が1億200万円ならその増収に対する快楽量の増大は相当に小さなものとなる。

損失拡大についても10万円の損失が50万円に増大すれば、人はかなり敏感に苦痛を感じるが、損失・負債の絶対値が1000万円や1億円にまでなるとそこで数十万円の損失が加わってもほとんど感じている苦痛(悲観)は変わらないのである。

人間は基本的に損失回避(リスク回避)の意思決定をするが、『一定の損失』に対してはまっとうな方法(給料・貯金からの補填など)で損失を回復しようとするが、リスク投資やギャンブルなどで『許容範囲を超える損失』を負った場合には、損失回避(リスク回避)のための追加的ギャンブルに踏み切る人が増えてきて、損失(借金)が雪だるま式に膨らみ破綻したり横領など犯罪に逸脱する事例さえも出てくる。

損失が大きくなればなるほど、人は正常な確率に基づく統計的判断ができなくなる傾向があり、投資金額(賭け金)を大きくしてこれさえ上手くいけば今までの損失が全てなくなるという『一発逆転の損失回避・損失補填』を狙い始めるが、最終的には元金を準備できなくなり八方塞がりになるのである。

プロスペクト理論では、確率加重関数という概念で人間の知性が『主観的確率と客観的確率の区別』がほとんどできないことを示している。

つまり、人間は宝くじのように客観的確率が低いがリターンの大きな状態に対して『もしかしたら自分に当たるかも』と主観的に過大評価してしまうが、逆に50%や30%で成功するような客観的確率が高いがリターンの小さな状態に対して『もしかしたら自分は外れて損をするかも』と主観的に過小評価してしまうのである。

5個の玉の中に1個の当たりが入っている当選確率20%の1回1000円の回転くじで、当たれば3000円を貰えるという確率的にはまずまずな条件に対して、かなりの割合の人は『もしかしたら自分は外れて損をするかもしれないからやめておこう(あるいはどうせ当たりっこないから損するだけで馬鹿らしい)』と思いやすい。

だが数十万~数百万分の1の確率で当たる1枚1000円のロトくじのような極めて当選確率が低いくじでも(統計的には絶対に当たらないといっても良い無視して構わない確率でも)、当選金10億円以上というようにリターンを大きくすると、『もしかしたら自分に当たるかもしれないから一枚買ってみよう』となりやすいのである。

リターンを大きくすれば、人間の客観的確率の認識能力は簡単に狂ってしまうことがあり、損失が積み重なってくると更に客観的確率の認識は狂って、主観的確率で『都合の良い楽観的な当たりやすさ』に置き換えられてしまう。

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埼玉県朝霞市の女子中学生監禁事件と寺内被告の特異な心理・コンプレックス

寺内樺風被告は統合失調症でなく異常性格を前提とした解離性障害の可能性があると思うが、自己と他者の現実感が希薄な『人のモノ化』がある。性犯罪が第一の動機ではない女性の監禁は特殊・稀である。

寺内被告「少女は被験者」=誘拐、監禁で本人質問―さいたま地裁

寺内被告が性犯罪だけを目的としたペドフィリアやサイコパスなら、被害女性は長期監禁されず殺害されていた恐れもある。『被験者を長期間かけて洗脳実験したい』という男の異常性や変則の動機で助かった面もある。相当歪んだ異常なパーソナリティーだが、直接の暴力・性虐待には向かわず、精神支配に向かった特殊性はある。

無論、被害少女に配慮した報道規制もかかっているはずで、厳密には性被害が皆無という事ではなく、相対的に精神支配・長期監禁に焦点づけされているだけだが、現時点では性犯罪者というより従順な好みの共同生活者を求める孤独な解離者のイメージが強い。『無感情なクールさ』を装うが、臆病な愛情飢餓者ではないか。

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目黒区・24歳女性のストーカー殺人事件, なぜ26歳差の50歳男に交際・同棲と深入りしてしまったのか?

26歳差の50歳男とバイト先で知り合い食事位ならまだしも交際・同棲までした理由が不明だが、後がない男はストーカー化のリスクも高い。無職だが資産家等と身分を偽って接近した可能性もあるのかもしれない。

<目黒女性不明>24歳女性「仕返しされるかも」と相談

交際して同居するまでの期間が非常に短く、同居してから別れるまでの期間も短いことから、じっくり付き合って『お互いの相性が良いか・人間性や価値観がまともかの吟味』をする暇もなかっただろう。考える時間を与えず判断力を麻痺させるのも、詐欺師的な加害者の手としてあるが。

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東大生による卑劣な性犯罪の心理:知的優越感と恋愛・モテの劣等コンプレックス(女性への欲の先送り)

『知的能力の高低』と『女性との恋愛の巧拙』は余り相関しないが、高学歴・高所得の人の一部には、自己評価の高さと女性からの評価が直結しない事で、ミソジニーを抱き性犯罪に逸脱するケースもある。

「自分より頭悪い」とわいせつ行為 東大生に有罪判決

東大生の被告は『他大学の女子学生が自分よりも頭が悪いから』と理由を述べているが、実際は『自分よりも知的能力が低いのに自分を好きにならないからミソジニー(女性憎悪)・性犯罪に暴走した』という幼稚な全能感の挫折が動機だろう。被告らは大学になって悪乗りが目立ったというが、対女性の抑圧が強かったのだろう。

学歴社会や経済社会はある意味ピラミッド型の階層構造を形成し、能力・努力・人脈・運などで上位を目指せるが、東大・官僚・一部上場企業(幹部候補)・医師等は上層に位置する。上層の人たちは、学者肌の純粋な向学心の強いタイプもいるが、概ね一般の人達よりも自己評価と各種の野心・欲望は強い。

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