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女性は恋愛で男性の外見・容姿をどれくらい重視するか?:『ただしイケメンに限る』という言説と実際の恋愛

男性の外見(容姿)の重視度は“女性の年齢・文化圏・興味の広さ深さ”にも拠るが、容姿にこだわる男は『自分を見てくれる合う女性』に無関心で、共通点のない女ばかり見ている事が多い。

「ただしイケメンに限る」という嘘――女性は外見を判断の第一にしていない

若い女性で、誰が見ても外見の魅力が抜けている、周囲も美人で華やかな友人が多い、ファッションや髪型、恋愛等への興味以外の関心事が少ない女性(若い外見重視の男が惹かれる型)は、多くの男にとっては『ただしイケメンに限る』というより『住む世界・興味の範疇が違いすぎる女性(会話が弾まない)』である事が多い。

社会的バランス理論では男女の総合的な魅力が釣り合う異性を選択する蓋然性が高いとされるので、財産・職業が影響しづらい若い世代では『容姿・会話のノリ』の影響度が高まりやすい傾向はあるが、外見がダメだからという人は、『普段自分が殆ど見ていない層・文化圏の女性』に『自分の人間性・話題に合う人』がいるもの。

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高校生はなぜ“キス動画”を“リア充の証”のように感じてアップしてしまうのか?

子供の恋愛は『二人だけの閉じた関係で得られる快楽・喜びの量』は意外に小さい。相手だけがいれば幸せではなく、見栄えのする異性と戯れる幸せな自分を友人知人に見てもらいたい承認・自己顕示とその拡張が影響する。

尾木ママ、高校生に流行中の“キス動画”に警告 「必ず被害被り後悔する」

『相互の内面・対話・生き方の魅力』を味わう恋愛は、双方の人間性や世界観の一定の成熟が要求される。中高生では見栄えの良さ(イケメン・可愛い)やノリがメインの恋愛が多く『自慢の彼氏彼女(自分にのめり込む相手)を見せたい』という『相手との付き合いの外にある承認欲・リア充自慢』がキス動画投稿の動機にもなる。

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マルクス主義から見る恋愛論・家族論:人はなぜ嫌いでなくても恋人と別れる時があるのか?

若い頃の表層的・感覚的な恋愛では『他に好きな人ができたから別れてほしい』も多いが、男女関係は恋愛でも一人を選んだら他と余り親密にできない「一夫一婦制の誠実原則・独占欲」に相当拘束される。嫌いまでなっていなくても人生設計・倫理規範・結婚の必要で別れて疎遠になる事は多い。

納得できないフラれる理由1位は?

他に好きな人ができたが別れの理由になるのも、一人の異性だけしか恋人にはできないからで、一度男女関係になると「ただの話し相手」への格下げはしづらく、新たな相手との関係維持の上で邪魔になる事(不信を煽る)も多い。男と女は『皆で仲良くする事・共有する事はできない』という人間の独占欲の起点でもあり、マルクス主義が『家族制度』を攻撃したりもする今から考えると不可思議な理論構成もあったw

マルクスは『私的所有制度の廃止・生産手段や財物の共有化』によって、人間が困窮・階級(不平等)から解放される理想の共産主義を夢想したが、マルクスとエンゲルス自身が歴史的に考察したように人の資本主義的な独占欲の根源は『男と女・家族(身内贔屓のネポティズム)』と癒着しておりこれを廃絶する事は不可能に近い。

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“長寿化・高学歴化・高技術化(電子化)”する先進国ではなぜ少子化が進むのか?

人類社会の歴史は乳幼児死亡率の低下と産業社会・知識社会の豊かさの増大によって『多産多死→多産少死→少産少死』へと変化してきた。そのマクロな構造変化と意識変容の先端に、現代の日本や欧米諸国、韓国などが直面する“少子高齢化”の問題がある。

■「子どもいらない」独身の若者、増える傾向 厚労省調査

最も端的な構造変化は、生活者以外の目線と統計的な予測の知識を殆ど持たない『プロレタリア階級(非知の労働者階級)』の再生産システムの消滅である。現代は学歴や知的好奇心を問わず、『現在の政治・経済・社会情勢のちょっとした分析・未来予測』程度は、大半の人が“悲観楽観・情報精度の差”はあっても予測するようになり、先がどうなるかを功利主義的に読んでから行動を選択するようになった。

社会の高学歴化とプロダクト(製品)の高技術化、自意識の向上によって、『毎日ご飯と寝床が得られて子どもが元気に大きくなるだけでありがたい(子供の学歴・職業・収入云々は真面目に黙々と働きさえすればどうでもいいしどうにかなる)』というだけの要求水準で、『過酷・理不尽な長時間の肉体労働や階層社会の上下関係』に耐えるだけの地道な人生設計を受け容れられる労働者階層が大きく減ってしまった。

フルタイム(長時間労働)の勤勉さに報いるという側面のあった社会保障制度の持続性が疑われ始めたこと、激化する競争環境への適応として、企業(経営者)が『労働者の長期的な人生設計・子育て』等に配慮しないブラック化・人件費の削減・人材の使い捨て化に踏み切り始めたことも影響する。

公的年金支給開始年齢の引き上げと支給額の引き下げも予測されることから、長期にわたる不本意・低賃金な労働形態への帰属と忠誠が、(実績につなぐ知識や能力が不足していれば勤勉・正直なだけでは報われないことも多いという)意識の上でより困難になってきている。

公的年金の給付水準がこのままでは維持できないということから、子供を多く産む少子化解消が、『社会保障の財源不足・介護や単純労働のマンパワー不足』に対する処方箋のように語られることもある。

だが、こういった見方は現代の企業経営・労働・納税に理不尽さや不平不満を抱えている層にとっては、更に『生まれてくる人間=システムに使われる労働力・財源』というネガティブな認識を植えつけるだけである。子供を未来の福祉国家を支える労働力や納税者として扱おうとする『負担先送りの賦課方式』は、返って子供を産まなくなってしまう悪循環(格差・搾取・貧困の再生産の予感からの出産回避)を生みかねない。

また現時点における日本人でさえなかなか好んで就業しようとしない職種・分野・労働条件に、未来の子供たちが高齢者・日本経済・社会制度のために自分を犠牲にして、敢えて過酷で低賃金な仕事を選び、遣り甲斐を感じにくい仕事に就いてくれる保証もない。

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誘った女性からはなぜ断られやすいのか?、『自分と異なる他者の生き方・価値観』を認める難しさなど

「4ヶ月先まで空いてない」 傷ついた女子の断り文句

自分の好意・要求だけ押し付けても『相手にとっての魅力・楽しみの呈示』がないと上手くいかない。『自分の気持ち以外の要因』で断ると可能性として受け取られる恐れがあるが、乗り気でない女性を粘って無理に誘っても大抵楽しくはない。

いくら誘っても頻繁に断られる人は、大半が『自分の客観的な魅力・話題・生き方・年齢』などと照らして、高望みしているか生き方が異なる合わない相手(接点があまりない相手)を選んでいるか。誘う前の段階で自分にどれくらい興味や好意があるかだが、自分に寄ってくる(釣合いそうな)相手は逆に誘っていなかったりする。

女性でも『興味のない相手からばかり誘われる・好きな相手からは全く誘われない』の愚痴はありふれたものとしてある。一般に自己評価は他者の評価より高くなりやすい、そのズレが『自分が誘いたい相手と向こうが誘ってくる相手との不一致』を生む。

相手の人間性や言動を見ない壁が厚い人ほど、男女の相性の不一致・人格の未成熟に長く苦しむことにもなるが。

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男が妥協できない結婚相手の条件に『顔』が上げられているが、現代ではなぜ『容姿・外見』を重視する比率が増えたのか?

男が妥協できない嫁の条件1位は?

生理的嫌悪を感じない程度の顔の好みは誰しもあるが、顔に過度にこだわるのは“ロマンチスト(美・性の陶酔)”か“見栄っ張り(知人に見せたい)”の可能性が高い。性格・趣味・生き方も合うなら外見は良い方が良いが自らの価値に近しい相手になるのが大半。

美人やイケメンは『自分がその人を好きと思う心理』だけでなく『他者・社会が“良い女(良い男)”と評価・羨望すると想像する心理』によってパートナーである自己価値も高められるような錯覚をもたらす。顔へのこだわりはその意味で他人から異性選択をどう見られるか気にする見栄張り(虎の威を借る狐)の傾向はあるかも。

自分の容姿に劣等コンプレックスを抱えている人でも、『お前の奥さんは美人だな(あなたの旦那さんはかっこいいね)』と言われると、二人一組で価値判断されると解釈する人は、それで随分コンプレックスが解消し前向きになったりもするから一概に悪い事ではない。恋愛・結婚からそういった劣等感の呪縛解除を得る人もいる。

結婚できないで悩んでいる女性(男性)にしても、特別に扶養されなければ困るという人を除けば、『相手のいない孤独感・心細さ』もあるだろうが、『誰からも愛されない淋しい人と他者に見られているかもしれない想像』が悩みの核にある事も多い。社会的要素も持つ異性関係は『他者の目線とその想像』の影響もある。

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