○顔も性格も経済力も健康も重要だろうが『大勢の異性のカタログの中から任意の一人を自由に選ぶこと』は普通できない。『知り合った範囲でどこかが良いと思って選んだ相手』は概ね妥当な相手で、感性・色欲の選り好みは切りがない。
身分制度(家格の釣り合い)を前提としたお見合い結婚・取り決め婚が多かった時代は個人間の総合的魅力のバランスが崩れた夫婦も多いが、恋愛・結婚が自由市場化される度合いが強まると社会的バランス理論にあるように『個人間の総合的魅力の釣り合い』が取れて、似た者同士や相互補償(長短持ち寄りの相殺)が増える。
結婚相手の何が重要かの個人差はあるが『自分が妥協して結婚してあげた(だから相手が下手に出て尽くすのが当たり前)という意識』があるほど、夫婦関係や結婚生活は主観的に面白くなくて不平不満が多いものになりやすい。良くも悪くも『自分の選択(自分の選んだ相手・人生)に納得と受容ができる人』が幸せではある。
現代社会で生きやすいか生きづらいかの一つの分岐点は『ナチュラルな自己洗脳のセンス』で、『自分の現状と選択に納得・受容ができない人』は客観的に見てまずまず幸せで豊かな状態であっても、主観的に生きづらさと面白みのなさ(不平不満)に苦しみ続けやすい。納得できる状況に近づける努力や工夫ができるかも鍵になる。