ソフトバンクの孫正義社長が後継者に指名していたインド出身のニケシュ・アローラ副社長を切った。アローラの能力に惚れ破格の高待遇でヘッドハントしたが、現役バリバリの孫さんが引退時期を明確化させないまま、上昇志向の強いアローラを後継者指名していた情況では、いずれ確執・仲違いが起こる事は必至だっただろう。
孫正義はGoogle時代のニケシュ・アローラの実績を高く評価して、ソフトバンクグループのトップが務まる器と見た。だが孫の描く成長路線においてアローラのキャリアはあまり活用できず、成果もあまり出せなかった。孫の支持を失うと、人間関係がぎくしゃくしていた(他の社員に対する人事権を振りかざしたりもしたという報道もあったが)権力志向のアローラの居場所がなくなったとの見方もあるようだ。